平成23年の東日本大震災などの大規模な災害は私たちの生活に深く傷を残し、今日も全国各地での水難事故は増加の一途をたどっている。当NPO法人が主催する水難救助訓練を通じて、災害(水害)時及び河川利用時における水難事故の被害者をなくすため、住民・団体・消防・消防団などが、それぞれの安全な救助支援体制を構築するための各種訓練を連携・合同して行い、訓練者同士のネットワーク形成を図るとともに救助連携体制の強化を目指す。
また、水害時・河川利用時による水難事故は1分1秒を争うことがほとんどであり、その場にいる住民・河川利用者が、まず最小のリスクで初期対応を行い、命の安定化を図り、次の消防などの高度な救助者が来るまでの間の命のバトンをつなぐことが重要と考えられる。 近年発生する集中豪雨などにより、水災害は行政が対応する前(避難勧告など)の短時間の間に発生することが頻繁に見受けられる。そういったときに、地域住民などが自らその初期対応にあたることができることで、行政が来るまでの間、同じように命のリレーができることは重要なことである。それらのために、水難救助訓練を学ぶことで、より安全な避難や、万が一に備えた救助活動に対して寄与する事を目的とする。 |